クラビット錠

万能抗生剤の最高峰クラビット

世の中に処方薬品の中で、抗生物質といわれる薬は多数ありますが、90年代に万能抗生物質の最高峰に位置づけられたのが、クラビットです。

 

 

クラビットは、ニューキノロン系の合成抗生剤で、グラム陽性菌や陰性菌・クラミジア・マイコプラズマ・レジオネラなどの細菌に有効な薬とされており、とりわけ耳鼻咽喉科や泌尿器科・呼吸器科・皮膚科などで、多く処方されています。

 

 

クラビットは、それまでの抗生剤の主流であった、セフェム系と違い、飲んだ後に腸内の善玉菌まで殺すということもなく、アオカビが原料のペニシリン系と違い、カビアレルギーのある方でも、問題なく服用できる特効薬です。

 

 

病名としては、泌尿器科系では、膀胱炎・腎盂腎炎・前立腺炎・副睾丸炎・尿道炎・子宮頸管炎・胆嚢炎・胆管炎など、主に様々な感染症に使われてきました。

 

 

耳鼻咽喉科系では、咽頭炎や喉頭炎・扁桃炎・細菌性の中耳炎・副鼻腔炎などに有効とされ、特に今では、中耳炎のみ早期に処方される場合もあります。

 

 

呼吸器科では、肺炎が最も多い処方病名ですが、一方で、結核菌にも効果大なため、現在では、肺結核と確実に診断された時点で、処方される場合もあるようです。

 

 

さらに現在では、死語となっている、コレラやペストにも有効とされています。

 

 

ただし、90年代では最後の手段的な薬で、抗生剤を二つ三つ試して、それがだめなら、この薬という場合が多く、某郵政民政化政権による医療負担を釣り上げるための医薬分離実施以前でも、なかなか安易に処方してもらえる薬ではありませんでした。

 

クラビット錠 膀胱炎・クラミジア・淋病・子宮内感染の抗生物質医薬品

副作用の報告も非常に稀で、副作用が発生しても他の薬同様、眠気など当たり前のものばかりで、重症な副作用の報告のほとんどは、サンプリング誤差のコンマゼロ%未満のPPM(500万分の一)的な数値となっています。

 

 

あえて、この薬の副作用をあげるとすれば、他の弱い抗生剤が利きにくいからだになってしまうことぐらいでしょうか。

 

 

それと、細菌の進化により、クラビットの耐性細菌の登場を促してしまうのではないかとの不安もあります。

 

 

国内でも2008年より普及している安価なジェネリック薬による製薬が認められるようになりましたが、それ以前同様、当局により定められた処方までの手順ルールが遵守されています。

 

 

さらに、ジェネリック薬により、もしも耐性細菌が出回ったことを考慮し、2009年には、発明元あるいは、提携元製薬会社のみ、容量を5倍にした500mgの錠剤が認可されています。

 

 

また2010年には、さらに特効性のある注射剤も認可されています。

 

感染症に効果のあるクラビットとは

クラビットとはレボフロキサシン水和物を主成分としている医薬品です。

 

 

その効果はニューキノロン系経口抗菌です。

 

 

主に感染病の予防として使われており、感染したとき細菌のDNA複製を阻害することで体内での繁殖を抑制、そして体内の免疫力で殺菌されるわけです。

 

 

幅広い種類の細菌に効果があるとされています。

 

 

一般的な抗生物質のようにも見えますが、人工的に合成した抗菌薬であるため抗生物質ではありません。

 

 

抗生物質はあくまで生物から精製された抗菌薬なのです。

 

 

ただ、効果や使用目的はほとんど抗生物質と大差はありません。

 

 

そのクラビットの使用用途は非常に広いです。

 

 

まず、どの診療科でも感染症の疑いがあるときに医師が処方する医薬品として使われるケースが多いお薬です。

 

 

一定の効果を得ることができますが耐性菌の存在も疑われるため、複数の抗生物質と併用することも少なくありません。

 

 

また、手術や投薬治療によって患者の感染病に対する抵抗力が低下していることがあります。

 

 

そのときには、一般の人々では何ともない病原菌ですら、重症化しやすいため感染予防として投与されることが多いです。

 

服用方法・副作用

感染した疑い、または感染する可能性があるときに処方されるので、ただ利用回数が多いために、一度アレルギー症状を及ぼしてしまうとそれを使用するのが難しくなります。

 

 

もしも、クラビットを利用して発疹などのアレルギー症状が出た経験のある人は使用に注意する必要があります。

 

 

また、腎機能障害、心疾患、てんかん、重症筋無力症などの病気や症状がある人も同様です。

 

 

使用するにあたって医師からそのような既往歴を尋ねられることになるため、正しく答えられるように自分の病歴を知っておく必要があります。

 

 

その使用方法は1日1錠を14日間服用し続けることが基本となります。

 

 

ただ1錠が大きいため少し飲みづらいかもしれません。

 

 

この錠剤にはコーティング剤が施されており吸収率なども考慮されて製造されているのです。

 

 

ピルカッターなどで割って飲む方もいるようですが、多くの医師や薬剤師はあまり推奨している服用方法ではないので控える方が賢明です。
もちろん、医薬品であるため副作用があります。

 

 

発疹・不眠・めまい・頭痛・嘔吐などがあり、服用してから何らかの異常を感じたら、服用するのを止めて、すぐにかかりつけの医師に相談してください。

 

 

正しい知識と使用方法で服用するならば、クラビットは決して怖い医薬品ではないのです。